天栄村 蝉山(910m)、岩山(1010m) 2015年3月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:00 駐車余地−−6:27 送電線−−6:41 蝉山−−6:47 送電線−−7:16 岩山−−7:43 駐車余地

場所福島県岩瀬郡天栄村/南会津郡下郷町
年月日2015年3月15日 日帰り
天候快晴
山行種類蝉山:たぶん籔山
岩山:山頂直下まで林道がある山
交通手段マイカー
駐車場路側に駐車
登山道の有無蝉山:無し(だと思う)
岩山:山頂直下まで林道あり
籔の有無積雪のため不明
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント「スキーリゾート天栄」付近から蝉山、岩山と周回。積雪のため全体的に籔の状況は不明。蝉山山頂部は平坦で明瞭なピークは無し。岩山は山頂付近に風力発電風車があり車道が上がっている。スキー場以外は樹林に覆われスキー向きではない




スキー場のすぐ近くの駐車余地 スキー場入口で右手の斜面に取り付く
斜面は杉植林だが花粉は皆無 途中から赤松植林に変わる
送電線が登場。クラストして歩きやすかった 岩山には風力発電風車あり
再び斜面へ 東西方向の尾根に乗る
カモシカの足跡 蝉山山頂
山頂の荷造り紐。裏側には五円玉が縛り付けられていた 再び送電線を横切る
スノーシューのまま急斜面を登る 岩山山頂部
風車の根元は除雪されていた 銘板。国産風車だった
風車から見た大戸岳 岩山山頂(1010m等高線ピーク)
岩山から東へ下る 須賀川方面
熊棚 940m峰の西側の谷を北へ
蝉山南斜面は植林帯 スキー場に到着


 日曜日は午後から病院に出向く必要があり短時間で登れる山を片付けてから東京に戻ることにしていた。昨日の羽鳥湖高原近くでは、すぐ西側の蝉山、岩山が累積標高差400m程度でミニ周回コースを設定でき、2,3時間で戻ってこられそうで適当と判断した。地形図を見ると岩山はほぼ山頂まで車道が達していて風力発電用風車があるようなので無雪期の方が簡単に登れると思うが、蝉山と抱き合わせで登るなら今の時期でも意味があるかもしれない。といいつつも標高が低いのでそれほど藪は酷くない可能性もあるが。

 国道から二岐温泉方面に入り、スキー場の案内で右に曲がって上がっていくとスキー場手前に広い駐車余地が登場、ここで一夜を明かす。この日は気温が下がって車内のトマトジュースが凍りかけていた。窓ガラスも霜がびっしりと付いていた。

 徐々に春が近づいて日の出も早くなってきた。5時半にはそこそこ明るくなってきて6時には充分な明るさに。今日は快晴、谷間なので風の状態は分からないがほぼ無風だろう。

 ルートはまず蝉山に登ってから岩山に登り、スキー場のすぐ北側の谷間を下る予定だ。全体的に傾斜が緩いのでたぶんスノーシューだけで間に合うと思うが、念のために昨日同様ピッケルと6本爪軽アイゼンを持った。結果的には昨日同様にこれらの出番は無かった。気温は-7℃で今シーズンで一番低かった。

 どうせ早々に出番があるからとスノーシューを手で持って出発。スキー場駐車場から右手の斜面に取り付く。杉の植林帯だがこの気温にこの積雪では全く花粉は感じない。この付近では横殴りの雪だったようで、どの木も幹にも西側にえびの尻尾のように雪が付着していた。

 標高750m付近で植生が一変。杉の植林から赤松の植林へと変わる。秋には香り高き高級食材が出てきそうな場所だ。ここは蝉山の南斜面で尾根ではないため、適当に上を目指して登っていく。尾根のどの辺に出るのか分からないが、尾根に出れば山頂はどっちにあるか分かるだろう。北側に斜面は傾斜がきついはずなので、尾根を見落とす危険性はゼロだ。

 そのまま登り続けると突如として開けた雪原が登場。まさかスキー場の続きか?と驚いたが、そこは送電線の下であった。立ち木が送電線に触れて漏電し停電しないよう電線の下の樹木は伐採されているのだった。ここは日当たりのいい場所なので、今までの樹林の中と違って雪の締まりは最高で表面は固くクラストして、まるで残雪期のように快適に歩けた。電線は東西方向に伸びていて、東側は福島中通の平野部が良く見えていた。岩山山頂付近の風力発電風車が大きかった。

 送電線下を西に進んで小さな尾根を一つ越えるところで山頂が近いと判断し、唐松植林の中に突入して尾根を目指すがとたんに雪質が悪くなって足が重くなる。東西方向のなだらかな尾根に出ると西の方がやや高いようでそちらに進む。地形図を見ても分かるように山頂付近はだらっとした地形で明瞭なピークがあるわけではなく、山頂位置確定にGPSのお世話になる。すると意外にも1本の立ち木に色あせた荷造り紐が結びつけてあった。最後に気付いたのだが木の幹に張り付いた雪の下には五円玉が結び付けてあった。明らかに登山者のものだろう。

 ここまで1時間かからず快調なペース。次は岩山だ。尾根伝いに樹林帯を下ると再び送電線の下へ。このまま登ってもいいのだが右下がりの斜面で足への負担が大きく歩きにくいので、尾根が続く南側の植林帯を登ることにする。再び雪が柔らかくなって歩きにくくはなるが、足の接地角度は適正になって楽になる。

 やがて植生は自然林に変わると傾斜が急になる。スノーシューではややきつい地形だが、雪がそこそこ柔らかく食いつきがいいのでそのまま斜面をジグザグに登っていった。滑落防止にピッケルを出してもいい場面だが、雪の状態は割と良くて足元の雪が崩れそうな気配はないのでザックの側面に指したままだった。急斜面には雪球が転がり落ちた跡がいくつもあった。見上げると昨日とは大違いで真っ青な青空が広がっていた。

 ようやく傾斜が緩むと山頂の一角に飛び出すと同時に巨大な風車が出現。風車の根元を囲むように除雪された車道があったが、路面上の雪は10cm以上は確実にありそうで、一般車では走行は無理と思えた。この風車は停止中らしくお隣の風車は回っているのに止まったまま。しかし基部のドアの向こうからはブーンというトランスが唸るような音が聞こえていたので外部からの通電はあるらしい。ここは樹林が刈り払われており、北側には真っ白な大戸岳が見えていた。

 地形図を見るとこの西側に三角点があるらしい。そこは造成で削られるのを免れた落葉樹の生えた土手のような高まりであったが、積雪で三角点は確認できなかった。目印等もなし。

 その南側の1010m等高線ピークが岩山最高点だが、三角点との高さの差はほんの僅かしかなかった。ここも樹林に覆われる場所で山頂標識、目印とも皆無だった。

 これで目的は達成、下山開始。往路より傾斜が緩い東斜面を下って小ピーク手前の鞍部から北上し、右に回りこんでスキー場へ続く谷を下った。ここは一面の植林帯で下るに従って傾斜が緩んで地形を読むのが難しくなるが、木の隙間から見えるスキー場ゲレンデがいい目印になった。スキー場はまだ営業時間前で圧雪車でゲレンデ整備中。かなり小さなスキー場なので混雑とは無縁と思えた。

 往路の自分のトレースと合流し、それを辿って車道へ。車に戻ると窓ガラスの霜はまだ凍りついたままで、ズボンに付着した雪はカチカチに凍ったままだった

 

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